トレーニング・回復
プロテイン
プロテインについて
プロテイン(protein)は日本語に訳すと、「タンパク質」という意味になります。
タンパク質というのはいわゆる3大栄養素の1つで肉や魚、大豆などにも含まれていますが、なぜ食事でも摂れるタンパク質を、プロテインで補給するのか?
その理由は主に以下の2つです!
1.余計な栄養を摂らずに、必要なタンパク質を効率よく補給するため
高タンパクな食品には、脂肪分も一緒に含んでいるものが多いのですが、プロテインは高タンパクでありながら、含まれる脂肪分はごくわずかです。普通の食品にも高タンパク、低カロリーなものはありますが、プロテインにはかないません。
2.運動直後に食事をしても、栄養が吸収されるまでには時間がかかりますが、吸収の早いプロテインなら、運動によってダメージを受けた筋肉に素早く栄養が補給されるので、能力アップのためには非常に効果的だから
一般的にタンパク質は消化が大変で、吸収されるまでに時間がかかります。肉類などは、胃袋で消化されて腸に送られるまでに4時間近くかかることもあるそうです。
しかしプロテインは、あらかじめ消化・吸収しやすい状態に調製されているので胃腸への負担が小さい上に、短時間で体の組織に栄養が届くのです。
※プロテインを飲むことに年齢の制限はありません。
プロテインはあくまで食品の一種です。上記のような長所はもちろんありますが、極端な言い方をすればプロテインを飲む事の意味は、肉や魚、卵などを食べているのと同じで、タンパク質を補給しているにすぎません。
筋肉をつける魔法の粉でもなければドーピング禁止の筋肉増強剤でもありません。
トレーニング前後の効率的なタンパク質の補給として活用することに年齢の制限はありません。
ただしトレーニングで筋肉が大きくなりやすいのは一般的に高校生以上です。中学生以下ではタンパク質を効率的に補給しても、まだ筋肉は大きくなりにくいということを理解しておいて下さい。
運動直前のプロテイン補給
運動前に消化、吸収の速いプロテインを飲んでおけば、胃腸にあまり負担をかけず、比較的短時間で体を動かすためのエネルギーを確保できます。
運動前にプロテインを飲む場合は牛乳などではなく、吸収が速く糖質を含む飲み物(スポーツドリンクや果物ジュースなど)に溶かして飲んでください。
運動直後のプロテイン補給
運動やトレーニングで傷ついた筋肉や組織を修復するためのホルモンは運動後1時間程度で分泌されはじめるので、このタイミングで栄養が吸収されるようにプロテインを補給することが、トレーニング効果を引き出すために重要です。
例えばホエイプロテインなら1時間程度でタンパク質が体の組織に届きはじめるので、運動後にできるだけ早く飲むとスムーズに必要な栄養補給が可能となります。
運動後にプロテインを飲む場合も牛乳などではなく、吸収が速く糖質を含む飲み物(スポーツドリンクや果物ジュースなど)に溶かして飲んでください。
プロテインで体重を増やす↑
まずは「ウェイトアップ」「ウェイトゲイン」「体重を増やしたい人の・・・」というような商品名、キャッチコピーが付いているプロテインを選ぶことです。
これらは他のプロテインよりも糖質の割合が高くなっています。
ただ普通のプロテインでも、糖分を含んだ飲み物に溶かしたり、糖質を多く含む食品を一緒に食べれば十分同じ効果が得られます。
~プロテインを飲むタイミング~
- 食事と一緒に飲む場合は、他のものを食べ終わってから飲む
- 空腹の時間を作らないように、食間に(できれば寝る前も)飲む
プロテインで体重を減らす↓
まずはタンパク質の含有率が高い80%くらいの物を選ぶことです。
一般的にソイプロテインは代謝を活性化させる成分を含んでいるので、ダイエットに適しているといわれています。
~プロテインを飲むタイミング~
- 食事の前にプロテインを飲んで、食事の量は少なめにする
- おやつなどの間食をできるだけ減らして、食間にプロテインを飲む
※食間に補給するプロテインは吸収の遅いものか、ホエイプロテインならば牛乳や消化に時間のかかる食品と一緒に摂って、吸収を遅らせてください。
プロテインの種類
ホエイプロテイン
原料:牛乳
乳清プロテインとも呼ばれ、牛乳に含まれるホエイタンパク(乳清タンパク)という成分を抽出したもの。
長所:吸収が非常に速く、筋肉など体の組織の材料になりやすい
短所:効果の持続時間が短いため、摂りすぎると体脂肪になりやすい
◎こんな人に最適…激しい運動や、筋肉を大きくするためのトレーニングを行っている人
カゼインプロテイン
原料:牛乳
ホエイプロテインと同じように牛乳から作られるプロテイン
牛乳に含まれるタンパク質のうち、約80%はこのカゼインプロテイン。
長所:長時間効果が持続しやすく、筋肉の分解を抑える効果が高い
短所:吸収に時間がかかる。水に溶けにくい
◎こんな人に最適…間食として、またトレーニングを行わない日の栄養補給のためにプロテインを飲む人
ソイプロテイン
原料:大豆
植物性のタンパク質を豊富に含んでいる大豆を原料としたプロテイン。
長所:長時間効果が持続しやすく、代謝を活発にする働きがある
短所:吸収に時間がかかる。飲みにくい物が多い
◎こんな人に最適…ダイエット時や間食として、または健康のためにプロテインを活用しようと考えている人
エッグプロテイン
原料:卵
その名の通り、卵を原料とするプロテイン。
卵といっても卵白、つまり白身のみを原料としているので、コレステロールなどは含まない。
長所:吸収が速く、筋肉など体の組織の材料になりやすい
短所:値段が高め、飲み物に比較的溶けにくい
◎こんな人に最適…激しい運動や、筋肉を大きくするためのトレーニングをしているが、牛乳を原料とするプロテインが体質的に飲めない人
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