当院での症例
右膝 オスグット病 13歳男性 サッカー
※オスグット病とは、膝のお皿の下の骨が痛くなる成長期特有のスポーツ傷害です。
太もも前面の筋肉が硬くなり、骨を引っ張る事で発症すると言われています。
【主訴】
3ヶ月前から膝の痛みでダッシュやシュートなどが出来ず痛みが徐々に強くなってきており来院。
【状態】
股関節の可動域制限やお尻の筋肉の弱さが原因で太もも前の筋肉に負担のかかりやすい動きになっておりオスグッドを発症したと判断。
【経過】
初診
来院初日から股関節の可動域改善、太もも前面の筋肉の硬さをとる為の徒手療法とお尻の筋肉の筋力UP、太もも前面の筋肉を過度に使ってしまう動きの改善を目的としたリハビリを開始。
約4週間練習を中止し、週2回のペースで来院。
また自宅で出来るセルフケアとエクササイズを指導。
4週間後
股関節の可動域、筋力ともに向上し太もも前面の筋肉に負担のかかる動き方も改善してきたためジョグとインサイドパスのみ許可し、段階的に練習に復帰。
練習中の痛みなし、練習後に軽度の痛みあり。
5週間後
50〜80%のダッシュとインステップパスを許可。
練習後に軽度の痛みあり。
6週間後
練習制限なし。
完全復帰やや痛みあるもののプレーには問題なし。
7週間後
プレーに影響なし。
サッカー中の膝の痛みも軽快してきたのでリハビリは卒業。
再発予防、パフォ―マンスUPの為のトレーニングを継続中。
オスグットは、マッサージやストレッチだけでは改善しにくく、太もも前面の筋肉を過度に使ってしまう動き方に原因があります。
一時的に安静にしても練習を再開すると再び痛みが出るのは、筋力や柔軟性、太もも前面の筋肉を過度に使ってしまう動き方などの根本的な原因が解決していないためだと考えられます。
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